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猫の毛のフェルト・愛猫をブラッシングして集まる毛で作る「猫毛フェルト」の公式ページです

「猫毛の贈り物」展 猫毛提供猫たちご紹介☆

10月23日から開催の「猫毛の贈り物」展も、最終日の11月1日を迎えました。
 毎年恒例の猫毛フェルトの作品展「猫毛祭り」はお休みで、殆ど動きなく過ごしていたので、今回が今年の唯一の作品展です。

 このように全面的に完成作品を展示販売するのは、今回が初めてでした。
 通常は教室でご自作いただくか、オーダーでお作りするか、なのです。

 今回は、当方にご提供頂いた猫毛の中で、作品の販売をご快諾くださった猫たちとその飼い主様からのものを使って作りました。
 会期ラストにあたり、感謝を込めて、一番の主役である猫毛提供猫たちをご紹介します☆



【「猫毛の贈り物」展 猫毛提供猫たちご紹介】
(記載は飼い主様名の50音順)

●「まーさんママ」様家の みみさん
 集まった猫毛の定期便を盆暮れにお送りくださるまーさんママ様。
 いろいろなオーダー作品を作らせていただいてきましたが、それでも使い切れない豊富さ!「どうぞご自由にお使いください」と、教室で猫毛のない受講者様にお使いいただいたり、今回のような商品作りにも使わせていただいております。

●「U子さん」から、かかりつけ獣医さんからご提供いただいた猫毛
 例年、GW頃に開催する「猫毛祭りin太田」の会場、今井酒造店喫茶室かぜくら。そちらのU子様から、「どうぞお使いくださいって差し上げてください」と獣医さんに託された、猫毛のみっしり詰まった缶をいただきました。猫毛提供猫の詳細は不明。毛色から言って、たぶん複数の猫たちからのご提供。飼い猫さんや患畜さんのブラッシング毛だと思われます。

●「りんちゃん印」様家の ふうこさん
 
●「りんちゃん印」様家の ゆきさん

 猫毛のイベントに、手作りのせっけんや、猫の名前の姓名判断などで、ご出展・ご協力いただくりんちゃん印」様も、折々、「猫毛ドネーション」とおっしゃって愛猫さんたちのブラッシング毛をくださいます。
 「猫毛の贈り物」展の少し前に他界されたふうこさんの追悼で、りんちゃん印様が作られた記念のカレンダーを、会場に展示しています。


●「ルドこぼ」様家の ルドルフさん(左)、こぼちゃんさん(右)
 2018年の猫毛祭りin太田の際にご来場下さり、「ものすごい量の毛を収穫することができます」というこの2ひきのブラッシング毛をご提供いただきました。
 こぼちゃんは、この3月に他界なさったとのことで、こぼちゃんの毛が作品となって第二の猫生を送ることは嬉しいと、作品への使用をご快諾いただきました。
 ちなみに、ルドルフさんは元気にお過ごしとのことです☆

●その他、様々なご縁ある猫たちから

 体験教室などの際、使わなかった残りの猫毛を「良かったら」と提供して帰られる方々が時々いらっしゃいます。1度作ってみたかったということで、作品が完成すると満足なさって、それ以上は使わないから、と置いていかれるのです。飼い主様も猫もお名前を知らぬ、そういった猫毛が少しずつたまり、それらも今回使っています。

 ご提供くださった皆様、猫たち、お蔭様で素敵な(自分で言う!)作品になりました。
 本当にありがとうございました!


 そして、この機会に、当方が猫毛提供猫たちをご紹介するに際して、大事にしていることをご説明いたします。
 ちょっと長くなりますが、お付き合いいただける方はぜひ、以下お読みください。


【猫毛提供猫の写真のご紹介について】

 最初に書きました通り、猫毛フェルトの一番の主役は、猫毛提供猫たちです。
 ですから本来なら、どの作品は誰猫さんの猫毛で作ったもの、と明示するのが順当だと思います。「へえ~、この猫さんから、こういう作品が~」と見比べるのも、楽しいと思います。
 しかし今回はそれを避け、作品を特定しない形でのご紹介といたしました。

 そうしようと思ったのには、理由があります。

 猫毛フェルトの教室では基本的に、ご自分の愛猫さんをブラッシングして集まる猫毛をお持ちいただき、作品を作っていただきます。受講者様の多くも、「うちの猫の作品を作りたい」というのがご受講の動機です。
 ただ、「うちには猫がいないけど、作りたい」、「集まる猫毛の分量が少ない」といった受講者様もおいでのため、そういった方に使っていただくために、当方にて猫毛をご用意しております。
 それは、今回の作品展に使わせていただいたように、善意の猫たち、飼い主さんたちからご提供いただいたものです。

 それらの猫毛は猫別に缶に入れ、猫と飼い主さんの名前などの情報を記した紙をつけて、教室に置いておきます。当初は、缶ごとに猫の写真を載せており、色みが違う3匹ほどの猫の毛を、ご用意しておりました。
 猫毛の提供を受ける方は例えば、「白い猫毛がいいわー、あらこの猫毛はこの猫ちゃんからなの~ かわいいわね~♡」というふうに、猫毛提供猫の写真をご覧になっていました。

 今回の「理由」となったその教室のときは、確か2名ほど、ご提供猫毛を使う受講者様がいらっしゃいました。
 当方は猫毛の缶を3つほど並べて、「使いたい色の猫毛をお選びください」と言いました。
 2名の方はしばし迷ってから、「私はこっち」「じゃ私はこっちにするわ」ということで、それぞれの使う猫毛を決めました。ところが、一人のかたが、「でもちょっと待って。こっちの猫のほうがかわいいから、やっぱりこっちにするわ」と写真を見て言い、選択を変えたのです。
 すると、もうお一方が「え?どれどれ? あらほんとそうね。でも私はこの色がいいからこっちにするわ」と言いました。

 当方は、このやりとりを聞き、何か、ひっかかりました。
 とても、嫌な感じがしました。

 ただ、ひっかかった理由が何なのか、その場では自分でわからず、教室はそのまま進めました。
 けれど、嫌な感じは後々まで残り、後で一人になって考えて気づいたのは、そのお二方のやりとりを、当方はとても「失礼」だと感じたのだ、ということです。

「猫毛を選ぶ」という行為は同じでも、単なる色彩の好みで選ぶのと、容姿に優劣をつけて選択の根拠にするのは、全く違う質のことです。
 善意で提供された猫毛を使わせてもらうにあたって、その提供してくれた猫の容姿を「こっちのほうがかわいい」と選別するような状況を、この猫毛フェルトの場で、二度と発生させてはならないと、当方は思いました。
 当方の責任において、猫たちのために、避けなければならない、と。

 それ以降、教室でのご提供猫毛に猫の写真をつけるのは即座にやめ、展示などでの猫毛提供猫の写真の掲出についても、そういう危険性がない場合に限っています。
 ですので、今回は選んでお買い求めいただくという性質上、どの作品がどの猫の毛と、対応させて紹介することは避けた次第です。

 どの猫もかわいい。どの猫も素晴らしい。優劣はありません。
 猫らに助けられて仕事をしている当方は、常にその大切なことを、忘れずにいたいと思います。

 今回の売り上げの一部は、猫保護活動に寄付させていただきます。
(これまでの繰越金と合わせ、後日結果をご報告いたします)→ ご寄付しました


 作品は、11月1日まで、下記でご覧いただけます。
 

『猫毛の贈り物』 2020年10月23日(金)~11月1日(日)
※会場の営業時間・休業日に準じます。最新情報は同店サイトやSNSでご確認ください。
・会場:Cafe PoPoKi  〒112-0004 文京区後楽2-16-7
Twitter:http://twitter.com/CafePopoki
Instagram:https://www.instagram.com/cafepopoki/
※ご入店に際してワンドリンク以上のオーダーをお願いいたします。
※中学生以下のお子様のご入店はご遠慮ください。
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